廃棄物処理にまつわる国際的な問題

世界中で増える廃棄物

世界全体では、発展途上国での急激な経済発展と人口増加を背景に、2050 年には今の倍以上の廃棄物の発生が予想されている。発展途上国では、増加する廃棄物処理に対応しきれなくなり、環境問題が顕在化している。

有害廃棄物の越境移動

先進国の有害な廃棄物が発展途上国に持ち込まれ、適切な処理・処分がなされずに環境汚染につながる事例が多く、地球規模の環境問題となっている。この問題に対処するため、1989 年「バーゼル条約l」が国際条約として採択された。
有害廃棄物の輸出時の事前通告制や許可制などが規定されている。全世界では条約に基づき930 万トンの廃棄物が国境を越えて移動(2006 年)。
条約違反の廃棄物の移動により環境問題発生のヶ一スも起こっている。

有害廃棄物の越境移動の事例( セペソ汚染土壌搬出事件)

19フ6 年イタリア・セベソの農薬工場の爆発事故で発生したダイオキシンに汚染された土壌が行方不明になり、後にフランスで発見された。バーゼル条約締結のきっかけとなった。

Ewaste(電気・電子機器の廃棄物)

近年、使用済のテレビ。パソコン、冷蔵庫などの電気・電子機器が途上国に輸出されている。リサイクルの過程での不適切な処理の結果、これらの廃棄物に含まれている有害物質により、輸出先の途上国、特にアジア太平洋地域を中心に環境及び健康に及ぼす悪影響が懸念されている。
電気・電子機器の廃棄物には鉛、カドミウムなどの有害性物質や、レアメタルなどの有用な金属が含まれている。国内で適切にリサイクルされるべきものである。しかし、廃家電が中古利用などと偽って途上国に輸出され、E-Waste問題に拍車をかけていることが指摘されている。

バーゼル条約
有害な廃棄物の国境を越える移動は、1970 年代から欧米諸国を中心に行われてきた。1980 年代に入り、ヨーロッパの先進国からの廃棄物がアフリカの発展途上国に放置されて環境汚染が生じるなどの問題が発生したことが本条約につながった。日本を含めて180 力国が条約加盟国となっている。

 E-waste 問題
‐ 中古利用目的を含めて相当数の使用済み電気・電子機器を途上国向
 けに輸出している日本としては、当事国としてこの問題に取り組む必要がある。
 
 レアメタル
希少金属。地球上の存在量が比較的少ないか、採掘と精錬のコストが高いなどの理由で流通量・使用量が少ない非鉄金属。自動車U T 製品などの製造に不可欠な素材であり、日本の産業競争力の要となる金属。リチウムなど。

家庭の蓄電池

これからの時代は大きな震災への備えが重要になってきます。 停電などのトラブルが発生した際もスマートハウスなら蓄電した電気を使うことができます

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