自然共生社会へ向けた取り組み

自然再生の推進
2008 年1 月に施行された「自然再生推進法に基づき、国や地方公共団体、地域住民やNPOなどによって自然再生協議会が組織され(全国で25 ヵ所:2016年3月現在)、そのうち21 ヵ所で「自然再生事業実施計画gi」が作成されている。

野生鳥獣との共生

共生社会において重要な要素であるが、近年、ニホンジカやイノシシの生息数が急激に増加し、農林水産業や生態系への被害が拡大・深刻化している。
・増加しすぎた鳥獣を適正に減らすため、これまでの「鳥獣保護法」を、「鳥獣の管理」を目的とした「鳥獣保護管理法」に改正し、2015 年5月に施行した。

生態系サービスでつながる「自然共生圈」

・生物多様性国家戦略2012-2020 では、「自然共生圈回」という新しい考え方を示した。自然の恵みである生態系サービスは、地方が主な供給源となっているが、その恩恵は都市を含めた広い地域が受けている。
・生態系サービスの需給関係にある地域を「自然共生圈」としてとらえ、生態系の保全・回復等の取り組みを地域間の連携・交流により進めていくことが必要。

里地里山及び里海の保全活用

里地里海の多くは人口の減少や高齢化の進行、産業構造の変化により、大きな環境変化を受け、生物多様性は質と量の両面からの劣化が懸念されている。
・「生物多様性国家戦略2012-2020 」では、「森・里・川・海のつながりを確保する」ことを基本戦略の一つとしている。河川、湖沼、湿原、湧水池などの水系は、森林、農地、都市、沿岸域などをつなぐ生態系ネットワーク( 緑の回廊)IEiの重要な基軸となっている。

エコツアーには、
・農村や里山に滞在して休暇を過ごす都市農村交流のグリーンツーリズムなどが企画されている。

ユネスコで実施される「人間と生物圏計画( MAB)

ユネスコで実施される「人間と生物圈計画( MAB) の生物多様性保全と持
続可能な発展との調和を図る研究フィールドとして指定された地域。
日本では、志賀高原、白山、大台ケ原・大峰山、屋久島、綾(宮崎県)、南アル
プス、只見のフ地区が登録。「ユネスコエコパーク」は日本での通称。

S・ユネスコ世界ジオパーク

国際的重要性をもつ地質学的遺産を有し、地域社会の持続可能な発展に活用している地域を「世界ジオパークネットワーク( GGN)」が認定。 2015年ユネスコの正式事業となり、名称が「ユネスコ世界ジオパーク」となった。日本では、洞爺湖有珠山、アポイ岳、糸魚川、山陰海岸、島原半島、室戸、隠岐、阿蘇の8地区が認定。「日本ジオパークネットワーク」が認定する国内版ジオパーク(三陸、佐渡、磐梯山、箱根、南アルプス、桜島・錦江湾など43 地域:2016 年9月現在)もある。

世界農業遺産

地域環境を生かした伝統的農法や生物多様陛が守られた土地利用のシステムを保全し、次世代に継承することを目的として国連食糧農業機関(FAO) が認定。
日本では、「佐渡の里山」「能登の里山里海」「静岡の荼草場農法」「阿蘇の草原と持続的農業」「国東半島宇佐の農林漁業循環システム」「清流長良川の鮎」「みなべ・田辺の梅システム」「高千穂郡・椎葉山地域の山間地農林業複合システム」の8地域が認定されている。
世界では、ペルー、フィリピン、ケニア、中国など巧か国36 地域が認定され
ている(2016 年4月現在)。

用 語
自然再生
過去に失われた自然環境を取り戻すため、関係行政機関、関係公共団体、地域住民、NPO 、専門家などが参加して、自然環境の保全、再生、創出を行うこと.

 自然再生推進法
自然再生を総合的に推進し、生物多様性の確保を通じて自然と共生する社会の実現を目的にしている.

 自然再生事業実施計画
自然再生推進法に基づく自然再生事業の実施計画で事業の実施者が策定. 釧路湿原、八幡湿原、阿蘇草原など36 の自然再生事業実施計画が作成されている(2015 年3 月末) .

 鳥獣保護管理法
鳥獣を「鳥類又は哺乳類に属する野生動物」と定義している. 鳥獣の保護及び管理を図るための事業の実施 、猟具の使用による危険の予防を図っている.

 自然共生圈
生態サービスの需給関係にある地域や人々を一体としてとらえ 、その中で連携や交流を深めていき相互に支えあっていくという考え方.

 里地里山
原生的な自然と都市との中間に位置し、集落とそれらを取り巻く二次林、それらと混在する農地 、ため池、草原などで構成される地域. 特有の生物の生息・生育環境として 、また、食料や木材など自然資源の供給、良好な景観、文化の伝承の観点からも重要な地域.

 里海
人手が加わることにより生物生産性と生物多様性が高くなった沿岸地域. 古くから水産・流通をはじめ、文化と交流を支えてきた. 里山と同じく人と自然が共存する場所. 
    
 生態系ネットワーク( 緑の回廊)
 分断された野生生物の生息地を森林や緑地、開水面などで連絡することで、生物の生息空間を広げ多様性の保全を図ろうとするもの

人間と生物圈計画(MAB)
 生物多様性の保護を目的に、自然及び天然資源の持続可能な利用と保護に関する科学的研究を行うユネスコの政府間事業。

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