環境コミュニケーションとそのツール
計画的に資源管理を行い、水産 資源や海洋環境を守って漁獲した 水産物を認証。持続可能な養殖 漁業を認証するASC 認証もある。 -

環境コミュニケーション

環境コミュニケーションとは、企業がどのように環境対策を行っているのかをステークホルダーa に対して情報発信することである。企業・行政・市民などのステークホルダーが互いに環境をテーマとした情報のコミュニケーションを行うことで、環境問題の解決に大きな成果を期待できる。

環境報告書

企業が自らの事業に伴う環境への影響の程度や、その影響を削減するための取り組み状況をまとめて公表する環境報告書は、環境コミュニケーションのツールの最も代表的なものである。「環境報告ガイドライン(2012 版)」( 環境省) では、環境報告書の機能を外部( 社会的) 機能と内部機能の2 つに分け、以下のように整理している。

外部機能内部機能
事業者の社会に対する説明責任に基づく 情報開示機能自らの環境配慮等の取り組みに関する 方針・目標・行動計画等の策定・見直しのための機能
ステークホルダーにとって有用な情報を 提供するための機能経営責任者や従業員の意識付け、行動 促進のための機能
事業者の社会との誓約と評価による環境活動等の推進機能

「環境配慮促進法」では、特定事業者( 国に準じて公共性の高い事業者) に対して年1回の環境報告書公表を義務付けており、大企業に対しても環境報告書を自主的に公表するよう努めることを規定している。
トリフルボトムラインt;i の考え方を踏まえた国際的なガイドラインである「GRIガイドライン」に基づき、環境報告書は環境面のみならず経済・社会の分野を兼ねた「サステナビリティ報告書」「CSR 報告書」、加えて財務情報も掲載した「統合報告Si」などに発展している。

(3)その他の環境コミュニケーションツール
ツイッターやフェイスブックなど、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)
も環境コミュニケーションのツールとして普及しつつある。

以下のような直接的なコミュニケーションを通じて環境コミュニケーションを行う企業も増加している。
①ステークホルダー・ミーティング/ ステークホルダー・ダイアログ:企業と関係をもつステークホルダーと対話する会。
②地域社会とのコミュニケーション:地元住民の代表や地元自治会との意見交換会の実施、工場見学の実施、工場実習の受け入れ、美化活動など

用 語
ステークホルダー
業者やその活動に影響を与える、またはそれらから影響を受ける個人又はグループ。消費者、投資家、取引先、従業員、地域社会、行政機関など多岐にわたる。

 トトリプルボトムライン
社会の持続可能な発展のためには、企業活動を経済・環境・社会の3 つの側面から総合的に高めていくことが必要という考え方。

 GRI ガイドライン
オランダに本部を置くN GO 団体「GRI」が作成した、サステナビリ ティ報告書を作成するためのガイドライン。

 統合報告
決算情報などの財務情報と、環境・社会問題への取り組み、企業統治、コンプライアンス等の情報を、統合的に関連付け、相互がどのように影響し合い、 企業の価値創造に結びついているのかを評価する手法。 
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