化学物質のリスクとリスク評価

化学物質による汚染

私たちの身の周りは膨大な化学物質であふれている。化学物質は多くの利便性
をもたらす一方、適切な管理を行わないと重大な環境汚染を引き起こす。

身の回りの主な化学物質

区 分 品目 成分例
体内に入るもの 食品類 保存料、合成着色料、香味料、残留農薬・化学肥料など
医薬品 アセトアミノフェン、イブプロフェン、テトラサイクリンなど
肌に触れるもの 衣類 化学繊維、ドライクリーニング溶剤など
化粧品・洗剤 殺菌剤、防腐剤、界面活性剤など
使うもの 殺虫剤・農薬・肥料 パラジクロロベンゼン、フエニトロチオンなど
家電製品 PBDE( 難燃剤) など
塗料・接着剤 トルエン、キシレン、ホルムアルデヒドなど
自動車 ベンゼン、トルエンなど

レイチェル・カーソンが1962 年に著した「沈黙の春」により、化学物質による環境汚染が世界的に知られるようになった。「沈黙の春」は今日の環境保護運動の原点の1つといわれる。
国内では1968 年にカネミ油症事件l が発生。原因物質のPDB(ポリ塩化ビでフェニル) は1973 年に制定された「化審法」により製造一輸入・使用が原則禁止された。PCB を含む使用済み電子機器等は、PC 日特措法に基づいて保管・管理され、現在、無害化処理が行われている。
このように、化学物質は便利な一方で、気づかないうちに生態系に悪影響を及ぼす危険性もある。かつては世界中で広く使用されていたが、後に生態系への影響を指摘され使用を禁止された物質はDDTなど数多い

近年の化学物質による健康被害の例としては、VOC( 揮発性有機化合物) によるシック ハウ ス症候群 が挙げら れる。 厚生 労働省では室内化学物質濃度指針値などを定めて対策に取り組んでいる。

化学物質の環境リスク

化学物質の有害性とは、化学物質が人や生態系などに悪影響を及ぼす性質をいう。また、化学物質の環境リスクとは、大気や河川、海などに放出された化学物質が人や生態系に悪影響をおよぼす可能性をいう。

環境リスクは、有害性と曝露量( 呼吸・飲食・皮膚などを通じて体内に取り込んだ化学物質の量) から決まる。

境リスク=有害性 × 曝露量( 摂取量)

・2016 年に改正された労働安全衛生法では、640 の特定化学物質の製造・販売を行う事業場でリスクアセスメント(リスク評価)の実施が義務付けられた。

用 語
カネミ油症事件
-カネミ倉庫株式会社の製造した米ぬか油にPCB が混入し、これを良べた約14,000 人に深刻な中毒症が発生した事件。

 DDT
第二次大戦後に殺虫剤として世界中で多用された農薬。分解されにくく土壌や水に残留しやすいことが判明し、先進国の多くで使用禁止となった。

シックハウス症候群
ホルムアルデヒドやトルエンなどのVO C による室内の空気汚染によって発生する健康障害。目・喉の痛みや違和感、アトピー性皮膚炎や喘息に似た症状などが出る
家庭の蓄電池

これからの時代は大きな震災への備えが重要になってきます。 停電などのトラブルが発生した際もスマートハウスなら蓄電した電気を使うことができます

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