大気環境保全の施策

大気汚染対策の法制度:次の2つの法規制がある

大気汚染防止法自動車NOX・PM 法
①固定発生源( 工場や発電所など) の規制
・SOX 、NOX などのばい煙の排出規制
・大気総量規制基準a の設定
・VOC 、粉じんの規制
②移動発生源( 自動車) の規制
・自動車排ガスの許容限度の設定
① 特定の大都市地域における大気汚染防止
・所有・使用できる自動車の規制(大気汚染の厳しい大都市地域のみ)
・窒素酸化物及び粒子状物質の総量削減

大気の環境基準

環境基準物質
大気汚染二酸化硫黄(SO2) 、一酸化炭素(CO) 、二酸化窒素( NO2)、
浮遊粒子状物質(SPM) 、光化学オキシダント( ○×)
有害大気汚染物質ペンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタン
ダイオキシン類ダイオキシン類
微小粒子状物質PM2.5

主要な大気汚染物質の環境基準達成状況(2010 ~2014 年度)

一般環境大気測定局自動車排ガス測定局
SO299% 以上。良好な状況が継続100 %。良好な状況が継続
NO2100 %達成が続いている99 % 台を維持している
SPM9フ% ~99 % 台で横ばい 94 % 台~100 %
OX0.5%以下で極めて低い水準で推移3% 台以下で極めて低い水準で推移

光化学オキシダント( Ox)の環境基準達成率が極めて低く、課題が残っている。
大気汚染の状況は、環境省が提供している大気汚染物質広域監視システム( そら
まめ君)( Web情報) により確認できる。

大気汚染防止の主な対策

(1)工場・事業所対策

対策主な具体例
良質な燃料への転換重油の脱硫・、低硫黄重油・天然ガス(LNG) 使用
排出ガス中の汚染物質の除去排煙脱硫装置 、排煙脱硝装置、集じん装置
製造工程での対策低NOX燃焼技術 、省エネ対策
都市計画上の工夫住工混在地区から工場移転、緩衝緑地の整備 

(2)自動車対策

自動車排ガス対策として、排ガス規制の強化に加え、「交通量の適正化」「エコドライブ」「モーダルシフト」「低公害車普及」などがある

自動車NOX・PM 法
 大気汚染の厳しい大都市地域( 首都圏、愛知・三重圏、大阪・兵庫圏) を窒素酸化物対策地域及び粒子状物質対策地域に指定して車種規制、事業者排出抑制対策などを定めている。

大気総量規制基準
大気汚染防止法は固定発生源からの硫黄酸化物(SOx)の総量規制地域として全国24地区、窒素酸化物では3地域を指定し総量を規制。
自動車NOX・PM 法では自動車からの窒素酸化物( NOX)と粒子状物質(PM) に関しくて、首都圏、愛知。二車圏、大阪・兵庫圏を指定し総量を規制。

 自動車排ガス測定局
道路や交差点などの自動車排ガスの影響を受けやすい地域における大気汚染を把握するために設置された測定局
 
重油の脱硫
重油中の硫黄分を石灰石などと接触させて石膏として除去する。
 
低NOX燃焼技術
燃焼中に発生する窒素酸化物( NO X)を抑制する技術。
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