環境用語のあ行

アイドリングストップ

(ldle Reduct ion)
駐停車の間, 自動車やオートバイのエンジンを停めることをいう。
「アイドルストップ」または「停車時エンジン停止」ともいう。
駐停車に伴う長時間のものと信号待ちなどの短時間のものの2つがある。いずれもエンジン停止による燃料節約と排気ガス削減の効果が期待されている。 1990年代後半,大気汚染や騒音発生を回避し, 地球温暖化を防止するための取り組みが環境省(旧・環境庁)や地方自治体などにより提唱されはじめ,徐々にその取り組みが広がった。東京都はアイドリングストップを義務づける条例を2000 年に制定, 翌年施行した。地球環境への効果として乗用車1台あたり1日10 分間のアイドリングストップで1年間にC02排出量の約120kg 削減となる。

ア カ ウ ン タ ビ リ テ ィ

直訳すると「会計責任」という意味だが, 一般に「説明責任」という意味で用いられている。企業や政府, 団体などの社会的に影響力をもつ組織が,活動や権限行使の予定, 内容,結果等について合理的に説明する責任をいう。報告の対象となるのは株主や従業員をはじめ,消費者や地域住民,取引業者, 銀行など間接的な関係をもっすべての利害関係者を含む人や組織と考えられている。

当初は政府などの公的機関が国民に公的資金の使途について説明する責任についての考え方であったが, 後に企業が株主に対して行う資産の保全や使途,その結果の説明にまで拡大された概念である。今日, 大きな組織や団体の社会的影響力が拡大するにつれ,説明責任に対する評価は厳しさを増している。

悪臭防止法

1971 年制定。工場・事業場での事業活動に伴って発生する悪臭の防止のための規制等を定める法律。 1996 年に嗅覚測定法による臭気指数の規制が導入されるなど, 数度の改正により内容の拡充が図られている。本法においては, 都道府県知事は市町村長の意見を聴いたうえで悪臭原因物の排出を規制する地域( 規制地域) および規制基準を定めることとされる。

そして, 市町村長は事業者に対して, 規制基準を満たさず, 住民の生活環境が損なわれていると認められる場合には, 改善措置を執ることを勧告・命令, 事故時には応急措置を執ることを命令することなどができる。これらの命令等に違反した者については罰則が設けられている。

アンモニア燃料電池

牛のふん尿を無酸素状態で発酵させて取り出したアンモニアを水素と窒素に電気分解し,水素を大気中の酸素と反応させて電気を取り出す仕組みである。帯広畜産大学と住友商事の研究グループが世界で初めて開発した。小型化しやすい燃料電池の特性を生かせば,一般家庭用のトイレ発電機の開発にもつながる。国内のメーカーが家庭用機器の実用化を急いでいる。現在の燃料電池は都市ガスやプロパンガス,灯油, メタノールから水素を取り出しているので,いずれも二酸化炭素を排出する。アンモニア燃料電池は, 二酸化炭素を発生せず, 原料もコストもゼロである。

異常気象(Unusual Weather )

極端な気象, 稀にしか起こらない気象という概念であるが, 明確に定義されたものではない。気象庁では,「過去30 年の気候に対して著しい偏りを示した天候」とし, 世界気象機関では,「25年に1 回しか起こらない程度の平均気温や降水量の著しい偏り」としている。近年では,1980 ,1983 ,1988 年の熱波による北米の穀物被害,1993 年の冷夏による日本の米不足,2003 年にヨーロッパを襲い, 5 万人以上が死亡した熱波などがある。最近は,世界各地で熱波や台風( ハリケーン, サイクロン) 被害の増大,干ばつ・洪水などの異常気象が頻発し, 地球温暖化との関連が指摘されている。

ウォーム・ビズ(Warm Biz)

暖房に必要なエネルギー使用量を削減することによって,C02発生を削減し, 地球温暖化を防止することを目的とした提案。
冬, 室温20 ℃ を呼びかけ,「過度に暖房機器に頼らない」を目標に政府は省資源対策推進会議省庁連絡会議で「冬季の省エネルギー対策について(2005.10.28 ),暖房中の室内は20 ℃ではなく,19℃を目途に過度にならないように適切に調整に努める」とし,
地方公共団体にも協力要請している。また。(財)省エネルギーセンターの調査では, 暖房を23 ℃に設定している企業が約50 %あり, 冬季23 ℃から20 ℃ に改めることで,消費エネルギーを約2割削減可能とみている。第一生命経済研究所がまとめた以上の波及効果は,2,323 億円と概算している

エイモリー・ロビンズ

自然エネルギー利用を説く環境保護運動家。 1947 年米国ワシントンD.C. 生まれ。著書『ソフト・エネルギー・パスー永続的な平和への道』(1979 年) などは邦訳されている。ロビンズは,エネルギー利用の道は2 つあると説いた。 

1 つは中央集中型の大きい複雑な施設で限りある燃料からエネルギーを作る方法。資源の浪費を伴い, コストが高くっくハード・エネルギー・パスである。もう1 つは, ソフト・エネルギー・パスで, 再生可能なエネルギー源を安く使って限りある資源に置き換えていく道である。

これはどのような種類, 質, 技術によるエネルギーをどれだけ提供すればコストが最小限になるか, 利用者の視点に移した解決策である。

エコ・アクション・ポイント事業

温室効果ガス削減につながる商品やサービスを購入・利用するとポイントがたまり, 日用品などに交換できるのが「エコ・アクション・ポイント事業」である。環境省が推進するモデル事業で省エネを意識した行動に取り祖むことを狙っている。 2008年10月から本格的にスタートした。 JCB, りそなホールディングスなど約20 社が参加し同事業プログラムを運営している。たとえば,阪急電鉄(大阪)では,3,000 円分の限定版プリペードカード購入で30 ポイントがたまる。また,家電量販店のコジマ(宇都宮市)では省エネ型電球を買った場合に50 ポイントがもらえる。しかし環境省によると,省エネ商品を積極的に選ぶなど環境を意識した行動を取る消費者は5 %程度しかいないという。

エゴカタログ

エコ生活を送るための商品に関する情報を提供するカタログであり,具体的にはエコマーク商品のカタログである。エコマークとは,各商品について, 資源採取,製造,流通, 使用,消費,廃棄,リサイクル各々の観点から審査され,環境保全に役立ち, または環境負荷の少ない商品であることが証明された商品につけることが許されるマークであり,ISO 環境ラペル表示type 1 として運営されている。その認定は(財)日本環境協会が行っている。
このカタログにより,消費者がエコ商品を選択しやすくなっている。しかし,社会全体の環境意識が高まりを見せるなかで,各企業はそれぞれ独自の解釈で勝手に広範な商品情報を, 勝手に「エコ・カタログ」とする傾向がある。

エコシステム

地球上に生息するさまざまな生物間の相互関係と, それを取り巻く環境の関係を示す概念で, ある程度閉じた系とみなしたとき,生態系と呼ぶ。地球全体を1つの生態系と捉えることもできるし,森林生態系,海の生態系, 湖の生態系などと区分することもできる。
さらに,小さな島の生態系, 水槽の中の生態系といった捉え方もある。生態系の概念は, イギリスの生態学者タンズレイ(A.G.Tansle y)が1935 年に提唱した。生態系は環境変化の影響を受けるが, 内部の相互作用によって安定化しようとする性質をもつ。しかし,人間活動の強いインパクトによる生態系の破壊が世界各地で進んでいる。

エゴジャパン・カップ

に愛・地球博を記念して行われたコンテストを前身とし,2006年より現在の名称となった。主催は環境ビジネスウィメン・環境省などである。目的は環境ビジネスの芽を見つけ, 育てることとされ,ビジネス・ライフスタイル・カルチャーおよびスペシャルの4つの部門がある。ビジネス部門は大企業の環境ビジネスと中小・ベンチャー企業の環境ビジネスプランを,カルチャー部門は環境マインドに優れたデザインと環境やエコロジーにかかわる音楽を,ライフスタイルはエコロジカルな市民の暮らしの工夫やアイデアと環境活動で, 地域を活性化させている市民グループ活動を対象としている(いずれも2008 年度コンテスト)。

エコステージ

一般社団法人エコステージ協会が行っている環境マネジメントシステムの国内規格。 IS014001 シリーズの簡易版ともいえる規格で,5段階のステージがある。ステージ1はIS014001 の主要部分,ステージ2はIS014001 全体の要求事項とほぼ同等, ステージ3~5は営業,調達,ライフサイクルアセスメント,物流, 環境会計,情報システムなどが加わる。一般にステージ1を認証取得する例が多い。 IS014001 よりも実質的な活動を重視し,形式面は重視されないなど,特に中小事業者が環境マネジメントシステムに取り組みやすいようになっている。エコステージは国際的な規格ではないが,国内ではグリーン調達の調達先選定において,IS014001に準じるものとして扱われることが多い。

エゴドライブ

燃料消費が少ない。空気抵抗の小さなスタイルも取り入れられ,高速道路で長距離移動した際にも,燃費を悪化させない車に仕上げられている。また, 高速でも安心して運転できる加速性能と,操縦安定性のよさにも十分に配慮しており, 長時間の移動でも疲れや不安を覚えさせない走行性能が作り込まれている。日本損害保険協会は, 環境に優しく, 安全運転に効果のあるエコ安全ドライブの5ヵ条を提言している。①ふんわりアクセル[e スタート], ②早めのアクセルオフ, ③加減速の少ない運転, ④車間距離に余裕をもとう,⑤ タイヤの空気圧をこまめにチェック。

エコハウス

環境への負荷を低減するように設計された住宅で, 環境共生住宅,エコロジー住宅ともいわれる。明確な定義はないが, 環境共生住宅推進協議会では, 地球環境の保全,周辺環境との親和性,居住環境の健康・快適性を目指すものとしている。具体的には「有害物質を発生せず,自然に戻る素材を使う」「太陽光や太陽熱,雨水など自然エネルギーや資源を有効利用する」「地域の風土や習慣,素材を生かし取り入れる」「過剰な設備をなくす」などがあげられる。最近は,徹底した省エネと, 太陽電池の活用により二酸化炭素をまったく排出せず, 建材もすべてリサイクルし,廃棄物を一切出さない「ゼロエミッションハウス」も登場している。

エコ・ファンド

環境経営を推進する企業や事業を, 金融の仕組みを使って応援することを目的として設立したファンドである。その対象として, 環境配慮を進めている企業を集めた投資信託が設定されたが, その選定にあたっては, 投資運用の尺度だけでなく, 環境問題への取り組みの視点が重視される。これは社会的責任投資(Sociall y R esponsible ln vestm ent) であるので, 環境配慮だけでなく, コンプライアンス, 社会・地域への貢献も加味されて選定が行われる。ここで選定される企業は一般的にリスクが低く, 中長期的には高いパフォーマンスが期待できるといわれている。投資の一例として自然エネルギーに関する事業, たとえば, 風車建設, 太陽光パネル事業などがある。 

エコマテリアル

エコマテリアルとは, Environm enta1 Conscious M aterials ( 環境を意識した材料) から生まれた日本における造語であり, 「優れた特性や機能をもちながら, より少ない環境負荷で製造, 使用,リサイクルまたは廃棄が可能で, さらに人間にやさしい材料( 材料技術)」であると定義されている。従来の技術や製品を変革させるためには, 材料そのものを進化させるという発想である。近年, この日本発信の概念は, グローバルに認知されるようになり世界中で多くの優れた環境調和型材料(技術) が開発されている。具体的には, ① 製造時のエネルギーが少ない, ② リサイクルが容易である, ③ 寿命が長い, ④ 自然分解するなどの機能をもったものである。

エコマネー

1990 年代末に日本で誕生した用語で,「地域通貨」の一種。
環境( エコロジー)Ec010gy, 経済Economy, コミュニティCommunity, お金Money の4 つの意味を合わせもっ。市町村等の地域内で流通させる通貨で, 地域や環境のための活動や市場では評価しにくい小さな親切をポイント化し特定の商品やサービスとの交換を行うが, 円やドル等の法定通貨との交換はできない。

また, 法定通貨と異なり, 利子を生まず投資にも使えない。資本主義社会における貧富の差を縮小し, 社会的弱者の経済活動への参加を促進し, 地域内の交流を活発化させるというメリットがある。 2005 年に開催された「愛・地球博」で実験的に活用されるなど, 各地で計画・実施の例が見られる。 

エコラベリング制度

エコラペリングは,環境保全や環境負荷の低減に役立つ商品・取り組みにエコラベルを添付する制度である。現在では, 国際標準化機構のIS014020 番台に環境ラベルについての運用規定が定められている。

エコラペリングは,消費者が, 暮らしと環境との関係を考えたり,環境に配慮した商品を選択する目安に役立てられることが目的とされる。エコマークは, 環境省所管の(財)日本環境協会によって1989 年に制定され,環境保全に役立ち,環境負荷の少ない商品の目印である。

国際標準化機構(ISO )環境ラペル表示のタイプ1として運営されている。エコマークを使用するには,日本環境協会の認定と契約が必要になる

エコロジー

生物とその周囲の環境との関係について研究する学問。 ドイツの生物学者ヘッケル(Ernst Haecke1) によって, ギリシヤ語のoikos( 家, 経済) と10gos( 論理) を合わせて作られた言葉で,1869年に提唱された。

日本では三好学によって生態学と訳された。研究領域によって植物生態学・動物生態学・森林生態学・海洋生態学・個体群生態学・行動生態学・数理生態学・進化生態学などに分かれる。一方, 学問領域としての概念とは別に, 自然との共生をはかる社会運動や, 環境に配慮する行動や商品を表す言葉として使われるようになった。近年, 特に日本においてはエコロジーの「エコ」を冠した言葉が無数に生まれている。

エコロジカル・フットプリント

特定の個人や集団が現在の消費を維持するために必要な土地面積( 自然生態を踏みつけた足跡(footprint)) を指しており持続可能性を検討するツール。この概念は生物学者W. E. リース( W. E.Rees) が提唱した「地域カプセル」を基に,1990 年代後半にM. ワケナゲル( M. Wackenagel) らがリースと共に完成させた。ワケナゲルが2003 年に設立したGIoba1 FootprintNetwork とW WF ( 世界自然保護基金) は,2003 年時点で, 人類全体のエコロジカル・フットプリント(EF ) は地球の生物生産力を約25 % 超過していると公表した。 EF の有用性は世界的に認知され, わが国でも第三次環境基本計画(2006 年, 閣議決定)で環境指標として設定された。

エルンスト・シューマッハー

イギリスの経済学者(1911 ~1977 )。エコノミストとして, ドイツにおける英国占領地域管理委員会の経済顧問やイギリスの石炭公社の経済顧問を務めた。 1955 年にビルマ政府の経済顧問としてビルマを訪問した際に仏教経済学と中間技術の着想を得, 多くの支持を得る。その主張の核心は, ケインズやシュンペーターなどの近代経済学やマルクス経済学の中核にある利己主義的な人間像や暴力性を批判し, 自然や人間を尊重し, 手仕事を中心とする, 地域に根差した永続的な経済を実現することを目指すべきだとする点にある。主著に,『スモール・イズ・ビューティフル』(1973 ) 等がある。

エンド・オブ・パイプ(End of Pipe )

エンド・オブ・パイプとは,大気・土壌・水質などを浄化するための末端技術のこと。代表的なシステムとして, 石炭火力発電所における脱硫装置や脱硝装置などがあげられる。日本では1960年代から1980 年代の公害対策においてエンド・オブ・パイプの研究開発が盛んに行われ,現代では世界最高水準の技術を誇る。急速な経済成長を持続する中国では, 環境経営の視点から日本が保有する同技術の移転が積極的に行われている。一方, 日本では, 事前予防対策の重要性からエンド・オブ・パイプ型からフロント・オブ・パイプ型への転換が求められている。これは設計段階から環境汚染物質が発生しないようにすることである。

オゾン層保護法

1988 年制定。正式名称は「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律」。フロンガスによるオゾン層破壊に対する国際的な関心の高まりを受け,1985 年に締結された「オゾン層の保護のためのウィーン条約」,および1987 年に採択された「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」の国内での「的確かつ円滑な実施を確保するため」に制定された法律。本法は,特定物質(オゾン層を破壊する物質で, 政令で定めるもの)の生産量および消費量の基準限度を定めることとし, 特定物質の製造者は,経済産業大臣の許可を受け, 輸出者は届け出をなさねばならないとし,違反に対し罰則を設けている。

オゾンホール

成層圏(高度10 ~50km ) のオゾン量が極端に( ときには50%以上)減少する状態をいい, 南極上空で春(9 ~10 月頃)に現れる。オゾン量を等高線で表すと, 穴があいたように見えることからオゾンホールと呼ばれる。オゾン(0,) とは。酸素分子が3つついた気体で, 成層圏中に,大気の主成分である窒素や酸素に混じって薄く存在し,その量は標準気圧に直すと厚さ2~5mm 程度である。これが, 減少する原因は,人為的に排出されてきたフロンガス(CFCS) である。そのメカニズムは, 冬の間に南極上空で凍結していたフロンガスの塩素が春になって解放され,急激にオゾンを破壊するとため考えられているが,十分には解明されていない

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